
タイ株歴は3年以上で、現在はタイ株に250万円以上を投資しています。
それでは始めましょう!
タイ株の過去の暴落局面
タイ株が暴落したリーマンショックとコロナショックについて、それぞれの暴落のメカニズムを見ておきます。
リーマンショック
まずは、2008年に起きたリーマンショックを見ていきましょう。
リーマン・ショックとは、2008年9月15日に、アメリカ合衆国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングス(Lehman Brothers Holdings Inc.)が経営破綻したことに端を発して、連鎖的に世界規模の金融危機が発生した事象を総括的によぶ通称である。
2007年のアメリカ合衆国の住宅バブル崩壊をきっかけとして、サブプライム住宅ローン危機を始め、プライムローン、オークション・レート証券、カードローン関連債券など多分野にわたる資産価格の暴落が起こっていた。
Wikipedia より
リーマンショックは、アメリカを発端として起きた金融危機です。
世界の中心であるアメリカが未曽有の不況の陥ったことで、日本やタイを含めた世界の幅広い国々にその影響が及びました。
コロナショック
続いて、コロナショックです。
2019年12月、中国の武漢で初めて「新型肺炎(コロナウイルス)」の感染者が見つかりました。
その後は新型肺炎(コロナウイルス)が世界に蔓延し、現在も多くの感染者と死者を出しています。
また、巨大メーカーが工場の稼働をストップしたり、世界のほとんどの国で外出制限が敷かれたことで需要の急減が懸念されました。
これにより、世界の株式市場の株価が大幅に値下がりました。
コロナショックについては、まさに皆さんが現在直面しているものと思います。
2つの暴落の違い
この2つの暴落には以下のような違いがあります。
リーマンショック
リーマンショックは「アメリカ」の「金融」が発端となり、世界経済にその影響が及んだもの。
コロナショック
コロナショックは「中国」の「ウイルス」が発端となり世界に蔓延、世界全体の経済が「機能不全」に陥ったこと。
このブログを読んでいる方もお分かりの通り、今回のコロナショックは世界の経済がストップし、完全に機能不全に陥っています。
リーマンショックとコロナショックでは、暴落の性質が違うことがわかります。
タイ株の2つの暴落を比較する
タイ株のリーマンショックとコロナショックの暴落を、チャートを見ながら分析していきましょう。
なお、チャートはタイ株価指数であるSET指数の週足チャートを使用します。
それでは見ていきましょう!
リーマンショック
こちらが、2008年のリーマンショック時のSET指数のチャートです。
上側にある下向きの矢印は、リーマンショック前の5月に付けた最高値886ポイントです。
そして下側にある上向きの矢印は、リーマンショックの底値に当たる377ポイントです。
最安値を付けたのは2008年12月ですので、2008年5月から12月までの約7ヶ月に渡って株価が暴落したことが分かります。
リーマンショック時のSET指数の下落幅は509ポイント、高値から安値までの下落率は57.4%でした。
なおチャートを見てみると、2010年8月に900ポイント台まで戻していることが分かります。
リーマンショックの際のSET指数は、7ヶ月ほどかけて下落し1年8ヶ月ほどかけて元の水準に戻ったことになります。
コロナショック
続いて、コロナショックを見ていきます。
コロナショックについてはまだ終わったとは言えず、ここから更に下値を目指していくかもしれません。
そのため、コロナショックによる暴落の計測期間は、ひとまず本日時点までのチャートで見ていきます。

上側になる下向きの矢印は、コロナウイルスが猛威を振るう前の、2020年1月の株価・1,603ポイントです。
なお、最安値を付けたのは今年3月上旬ですので、2020年年始から3月上旬までの約2ヶ月の間に暴落が起きたことが分かります。
コロナショック時のSET指数の下落幅は638ポイント、高値から安値までの下落率は39.8%でした。
タイ株の暴落を分析:まとめ
タイ株の暴落を分析してきましたが、いかがでしたでしょうか?
最後に、表にしてまとめておきます!
リーマンショック | コロナショック | |
下落幅 | 509ポイント | 638ポイント |
下落率 | 57.4% | 39.8% |
暴落前の水準に戻るまで | 約1年8ヶ月 | – |
今回の暴落の比較で分かったことは、以下の通りです。
② 下落率はリーマンショック時の方が高い。
③ リーマンショック時は、暴落前の水準に戻るまで1年8ヶ月かかった。
コロナショックで確かにSET指数は大きく下落しましたが、下落率はリーマンショック時の方が大きかったです。
また、リーマンショック当時の株価水準からすると、株価下落のダメージも大きかったと言えそうです。
コロナショックはまだまだ二番底をつけにいく可能性もありますので、今後の値動きには十分注意してくださいね。
それでは、本日は以上です!