・出来高のおすすめの使い方をご紹介
投資歴は3年以上で、現在は約1,000万円を運用しています。
株の出来高の基礎知識
まずは、出来高の基礎知識を見ていましょう!
今回は、以下の3つのポイントについて解説します。
② 出来高から分かること
③ 出来高の種類
それぞれ、順番に見ていきます!
① 出来高とは
まず結論から言うと、出来高とは『一定期間にどれくらいの売買が成立したか』を表している指標になります。
株を買いたい人と売りたい人がどれくらいマッチングしたか、そのマッチング数を表していると言い換えることもできます!
たとえば、1日の間で買い注文10万株と売り注文10万株が約定した場合、その日の出来高は10万株になります。
上の写真は、ユニクロを運営しているファーストリテーリングの日足チャートです。
すでに見たことがあるかもしれませんが、チャートの下にあるデコボコした棒グラフが『出来高』を表しています。
棒グラフの高低によって、その日の売買量の多さが一目で分かるようになっていますね!
② 出来高から分かること
続いて、出来高から分かることについて解説します。
結論、出来高を見ることで『投資家の心理状態』が分かるようになります!
改めて、ファーストリテーリングのチャートと出来高を見てみましょう。
上の写真の通り、チャート内に①と②の番号をふりました。
①では出来高が徐々に増えていて、②では出来高が徐々に減っています。
まずは、出来高が徐々に増えている①の場面について解説します!
・一方で、株を買いたいと思っている人の数が、株を売りたいと思っている人の数を上回っている。
・結果として売買量にあたる出来高も増えて、株価も右肩上がりに上昇している。
・この株の注目度があまり高くないので、結果として出来高がどんどん減っていく。
・買い手も売り手も消極的なので、株価は小幅な値動きでヨコヨコ。
③ 出来高の種類
ここまで、出来高の基礎知識と見方を解説してきました。
続いて、出来高の種類について見ていきたいと思います!
・価格帯別出来高
先ほどファーストリテーリングの例で見てきたように、チャートの下に縦軸で表示されているのは『当日出来高』です。
『当日出来高』は、1日の間にどれくらいの出来高があったかを表しています。
一方で、チャートに横軸で表示される『価格帯別出来高』というのもあります!
『価格帯別出来高』は、名前の通りそれぞれの価格帯でどれくらいの出来高があったかを表しています。
たとえば、上の写真のファーストリテーリングのチャートでいえば、赤い線が引かれている85,000円付近が最も出来高が多いですよね。
これはつまり、85,000円付近で株を買いたい人と売りたい人がとても多かったことを表しています!
以上のように、出来高にも『当日出来高』と『価格帯別出来高』の2種類があるので、ぜひ覚えておきましょう。
株の出来高の使い方【おすすめ】

② 価格帯別出来高の見方
③ 価格帯別出来高の実践的な使い方
① 価格帯別出来高の表示方法
まず初めに、価格帯別出来高の表示方法を解説します。
私は普段から、価格帯別出来高をTrading Viewで確認しています。
Trading Viewで価格帯別出来高を表示する方法
Trading Viewは、世界のトレーダーに愛用されているチャートアプリです。
Trading Viewは無料でも使えるチャートアプリなのですが、価格帯別出来高を表示するためには有料プランに申し込む必要があります。
ただ、Trading Viewには1ヶ月の無料体験がプランがあるので、とりあえず無料体験に申し込んで後からキャンセルすればOKですよ!
② 価格帯別出来高の見方
チャートに価格帯別出来高を表示できるようになったところで、価格帯別出来高の見方を解説します。
今回は、成長株として人気の『エムスリー』を例に挙げて解説します!
まず、下のチャートの真ん中あたりを見てみてください。
現在の株価が9,200円くらいなのですが、9,000~9,500円付近の価格帯別出来高が最も大きく、多くの投資家が売買していると分かりますね!
③ 価格帯別出来高の実践的な使い方
・銘柄選びの参考に使う
損切り&利確ラインの参考に使う
まずは、価格帯別出来高を損切り&利確ラインの参考に使う方法を解説します。
まず、価格帯別出来高を損切り&利確ラインの参考に使う理由としては、価格帯別出来高が支持線や抵抗線として機能しやすいからです。
先ほどのエムスリーのチャートですが、現在の株価である9,200円で買いエントリーをしたとしましょう!

・株を買いたい人は『みんなが買っているところで自分も買いたい』と思っている。
・『みんなが買っているところ=価格帯別出来高が大きいところ』を下割れすると、一気に損切り注文が出て下落する可能性がある。
・上の方で買わされた投資家は、株価が自分の買値まで戻ってきたら一旦売りたいと思っている。
・価格帯別出来高が大きいところまで株価が戻ってくると、売りのパワーが強まりやすい。
銘柄選びの参考に使う
続いて、銘柄選びの参考に価格帯別出来高を使う方法を解説します。
結論、『身動きが取れなくなっている投資家が少ない銘柄』を価格帯別出来高を見て判断しましょう。
先ほどのエムスリーの価格帯別出来高を、もう一度見てみてください。
エムスリーの場合、10,000円付近で損切りするにもできず、株価が戻ってくるのをひたすら待っている投資家がとても多いことが分かります。
このとき、株価が10,000円を超えるには彼らの売り注文をこなさないといけないので、かなりのパワーが必要になります。
こういった銘柄は、株価がなかなか上がりにくくなってしまいます。
一方で、下の写真は孫正義氏率いるソフトバンクグループの株価チャートになります。
まとめ:株の出来高の見方と使い方
株の出来高の見方と使い方、いかがでしたでしょうか?
取引するうえで、出来高がいかに重要か理解して頂けていたら幸いです。
Trading Viewなら、無料体験に申し込むだけですぐに価格帯別出来高をチャートに表示させることが可能です。
『さっそく価格帯別出来高を使ってみたい!』という方は、ぜひ無料体験に申し込んでみてくださいね!
それでは、今回の内容を簡単にまとめておきます。
② 出来高を見ることで、投資家が『積極的なのか?消極的なのか?』という心理状態を判断することができる。
③ 価格帯別出来高を見ると、『どれくらいの投資家が含み益なのか?』『どれくらいの投資家が含み損に耐えているのか?』が分かるようになる。
④ 価格帯別出来高は支持線や抵抗線になりやすいので、エントリーする時の損切ライン&利確ラインの参考にもなる。
⑤ 今の株価よりも上の価格帯別出来高が小さい銘柄ほど、スルスルと上昇しやすい。